今回はWR250Xの長所と短所を、実際に乗っている僕がインプレをしようと思います。
2017年にヤフオク!でパーツを集めて組み立ててWR250Xのオーナーになりました⇩。
もうかれこれ乗り始めて5年程になるのですが、まだまだこれから先も乗り続けたいバイクだと思っています。
ヤマハのWR250Xとはどんなバイク?
2007年にヤマハがオフロード界のR1というコンセプトをかかげて発売した、オフロード仕様のWR250Rとモタード仕様のWR250X。
WR250Rは完全オフロード仕様、WR250Xはオンロードタイヤを履いたスーパーモタード仕様になります。
2種類とも車体はほぼ一緒で、ホイールとタイヤとサスペンションのセッティングとエンジンのマッピングなどが異なっています。
水冷単4サイクル単気筒DOHC249ccエンジンで31psを発揮し、乾燥重量134kgの車体なので250ccとは思えないくらいの加速をしてくれます。
燃料噴射はインジェクションなので気候に関係なく安定したエンジン性能を発揮します。
2017年で販売終了していて、販売期間の2007年〜2017年の間はカラーリング以外の変更はほとんどのなく10年間販売されていたので、2007年に発売された時によほど完成度が高かったと思われます。
10年間まったくモデルチェンジしないなんて、完成度がよほど高かったんでしょう!
車体合成はアルミフレームや大径46mmの倒立フロントフォークと豪華な仕様で、制動能力もブレーキが大径298mmのウェーブディスクを採用しておりレーシングマシンにも迫るハイスペックなマシンなのです。
とても残念な事に排気ガス規制の為に2017年には生産終了となってしまいました。
排気ガスの規制がなく販売が継続されていたら、2022年現在にどんな仕様にモデルチェンジしていたのか想像を掻き立ててくれます。
なぜ僕がWR250Xを選んだのか
僕がなぜWR250Xを乗ろうと思ったのは、まず外観です。
とにかくカッコいい!
特にシートカウルとライト周りのデザインが好きで、個人的には今現在2021年でも通用するデザインかなと思います。
発売開始から10年間、外装がモデルチェンジされなかったのはすでにデザインが洗練されていたからだった事がうかがえます。
僕がWR250Xを乗ろうと思ったきっかけとして次に挙げられるのが、WR250Xはオンロード用なのですが、WR250Rのホイールに履き換えてオフロード走行ができるという、他車にはない特別な機能をもっているという事です。
2016年にYZ80でオフロードの魅力に取り憑かれたので、いつかはパーツを揃えてオフロード走行をする事が目標です⇩。
WR250Xの長所と短所
長所
車高が高くて気持ちいい
シート高が870mmもあるので目線がすごく高いです。
高速道路や見晴らしのいい開けた景色の道路では、目線が高くなるので走っていてとても気持ちが良いです。
天気の良い海沿いの道路なんて最高の気分で走る事ができます。
4サイクル単気筒エンジンとしては抜群に高スペック
250ccなのにエンジン馬力が31ps、車重が軽いので31ps以上の加速を感じます。
250ccの4サイクルの単気筒エンジンとしてはかなり速いバイクになります。
高回転型エンジンなので2ストロークエンジンのフィーリングに近く、2ストロークのバイクばかり乗ってきた僕としては割と違和感なく操作する事ができます。
排気音は凄く静かで心地よい単気筒の音がしますが、レスポンスがいいので静かなのにレーシーな音に聞こえます。
ノーマルサイレンサーでもいい音がします。
社外のサイレンサーも迫力があっていいのですが、ノーマルの静かな音もアクセルを気兼ねなく開けられてとても良いです。
乗った感じは4サイクルシングルエンジンとは思えない速さに感じられます!
車体剛性が高い
アルミフレームの剛性がとても高く、フロントフォークも極太なので直進安定性も抜群に良く、高速道路も安心して走れます。
峠のコーナーではサスペンションのストローク量が多めですが、意外とカッチリとコーナーを曲がってくれます。
足廻りやブレーキが高性能
フロントフォークのインナーチューブ経が46mmでブレーキも専用設計の大径のウェーブディスクなので制動力は純正のままでも十分です。
車体の軽さもあってカチッとブレーキが効き、ピタッと止まってくれます。
WR250Rのホイールに履き替えればオフロード走行が可能
なんと言ってもこの特徴、WR250Rのホイールに入れ替えればオフロード走行ができてしまうのです。
フロントブレーキも少し変更しなければホイールは入らないみたいですけど、同じ車体でオンロードもオフロードも走れるなんてバイクはなかなかありません。
短所
とてもいいバイクなんですが、もちろん短所もあります。
ガソリンが7.6リットルしか入らない
ガソリンを満タンにして200キロ程しか走らないのでロングツーリングには向いてません。
ガソリンスタンドが少ない山奥などのロングツーリングでは、ガソリンスタンドの場所を把握してから出発しないと少し不安です。
ちなみにハイオク仕様です。
解決方法として社外品のビッグタンクに交換する方法もあります。
ビッグタンクはガソリンが11リットル程入るのでツーリング時は大幅に給油回数を軽減できるでしょう。
シートが固くて幅が狭いので長時間走るとおしりが痛くなる
なんといってもこの問題は深刻、WR250X乗りのほとんどの人がお尻の痛みに悩むかと思います。
走って30分くらいするとシートが固くて細いので、お尻が痛くなってきます。
走り続けて2時間を超えると、座っているのが苦痛になるくらい痛くなってくるので結構辛いです。
はっきり言ってロングツーリングには不向きです!
対策として海外仕様の純正ハイシートやワイズギアから販売されている幅広のローシートに交換する事で痛みを緩和できるみたいなのですが、完全に痛みが無くなるわけではないみたいです。
ゲルザブなどシートに座布団みたいな物を敷いたりして、シートの硬さを緩和して対策したりもします。
僕の場合はシートからお尻を浮かせたり、スタンディングで走ったり、コマメな休憩をとったりで痛みをしのいでいます。
シートを柔らかいスポンジに変更する事でもお尻の痛みを緩和できます。
WR250XのシートをDIYで加工した記事はこちらへ⇩
シート高が高いので足つきが悪い
シート高が高い分、物凄く足付きが悪いです。
身長が低い人は、つま先がツンツン状態になります。
僕は身長が165cmと低めなので、対策をしなければつま先ツンツン状態になります。
社外品のリンクに交換したり、ワイズギアのローシートに交換すれば20㎜〜30㎜車高が下がり、足付きがかなりよくなります。
WR250Xの純正リアショックには車高を調節する機能が付いているので、それで20㎜程車高を下げる事ができました。
純正のリヤショックで車高調整をしてみた記事はこちらへ⇩
この方法で車高を下げただけでもかなり足つきは良くなりました。
身長165センチの僕でも安全に乗る事ができるようになりました
中古車でも販売価格が高い
さすがにここまで高スペックなのでやはり価格は高価です。
新車価格が2007年の時点で75万3,840円なので、当時の250ccクラスの市販バイクのなかでは抜群に価格が高かったです。
2022年の現在でも、絶版車ということもあり、程度のよい中古車だと60万円以上はしてしまいます。
絶版車の人気のある車種は中古でも新車の価格を超えるくらい価格が上がってしまうのはいたし方ないところです。
5年間WR250Xに乗ってみた長所と短所のまとめ
WR250Xはいろんなシチュエーションで活躍できる、高次元でバランスの取れたバイクだと思います。
高速道路を走るならビックバイクの方が楽だし、峠を走るならスーパースポーツの方が速く走れるかもしれません。
街乗りならスクーターが小回りがきくので大変便利。
それぞれバイクには得意分野があるのですが、WR250Xはそれらを高次元で全てを満たしていると言えます。
どんな道を走る時も自分の手足のように扱えるバイクと言えるでしょう!
いつも一緒に感が半端じゃないバイクだと感じます。
しかしヤマハがこだわり抜いた車種なので万人向けではなくデメリットも存在します。
車高が高い | カスタムで車高を下げる |
シートの硬さでお尻が痛くなる | シートを変更するか加工する |
ガソリンが7.6ℓしか入らない | ビッグタンクに交換する |
そのデメリットを少しでもカスタムで無くしていけば最高の1台となりえる事は間違いなしです!
この魅力たっぷりの「WR250X」よろしければみなさんも愛車にしてみてはいかがでしょうか。
コメント