前回のツーリングで、組み立てたWR250Xにかなり慣れてきました。
![](https://setuyakukakeibo.com/wp-content/uploads/2020/09/1542460747424-160x90.jpg)
WR250Xは乗れば乗るほど楽しくて遠くへ行きたくなるようなバイクなのですが、信号待ちや乗り降りの時に少しだけ不満が出始めました。
車高の高いWR250Xの宿命であるシート高870mmでの足付きの悪さがかなりキツいです。
走っていればまったく気にならないのですが、信号待ちの度にバランスを取るのに疲れてしまいます。
またがる時も大変で足が上がりきらず、膝をぶつけたりしてかなり痛い思いもしました。
なんとか少しでも足付きを良くして快適に乗れないかと、色々調べてみました。
![陽だまり](https://setuyakukakeibo.com/wp-content/uploads/2022/12/1670079303540-100x100.jpg)
![陽だまり](https://setuyakukakeibo.com/wp-content/uploads/2022/12/1670079303540-100x100.jpg)
WR250Xはお金をかけずに車高を下げる方法があるんです!
WR250X乗りのみなさんは足付きに関してはやはり悩んでるようで、足付きが悪いせいでWR250Xの購入を諦めたりもしてるみたいです。
身長が高ければ問題ない事なんですけど、僕は165cmで割と足は短い方なのでWR250Xのスタンダードの車高ですとかなりきつい思いをします。
下の画像のようにつま先がツンツンです。
![WR250Xに乗って地面につま先しか着かない足](https://setuyakukakeibo.com/wp-content/uploads/2020/10/IMG20201027122736-scaled.jpg)
![WR250Xに乗って地面につま先しか着かない足](https://setuyakukakeibo.com/wp-content/uploads/2020/10/IMG20201027122736-scaled.jpg)
両足だとつま先の指の部分だけ地面に触れているだけ、非常に安定せずフラフラします。
![後ろから見たWR250Xに乗ってつま先しか着かない足](https://setuyakukakeibo.com/wp-content/uploads/2020/10/IMG20201027122702-scaled.jpg)
![後ろから見たWR250Xに乗ってつま先しか着かない足](https://setuyakukakeibo.com/wp-content/uploads/2020/10/IMG20201027122702-scaled.jpg)
この足付きの悪さ、新たなパーツは購入せずに少しでも改善していきたいと思います。
「WR250X 足付き」で検索したところ足付きを良くする方法は主に3つありました。
WR250Xの足つきをよくする3つの方法
ロー&ワイドシートを購入する
YAMAHAのワイズギアから純正のシートよりも厚みがない、ロー&ワイドシートが販売されています。
このシートに交換すれば20mmほど座る位置が下がるので、かなり足つきが良くなります。
座面も広くなるので、WR250Xのネックである長時間走行するとお尻が痛くなる問題も少し改善されるみたいです。
最初はこのシートの購入を考えましたが全体的に見てWR250Xのフォルムが僕の好みでなくなるのと、座る位置が下がってハンドル位置が高くなってしまいそうなので却下しました。
値段も高く、中古でも1万5千円程してしまいます。
ローダウンリンク・ローダウンサスを購入する
いくつかのメーカーから車高を20mmほど下げられるローダウンリンクやローダウンサスが発売されています。
パーツを交換するだけなので、これらを装着するのが一番確実に足付きを良くする方法だと思いますが、かなり値段が高いです。
40mmダウンのリアスプリングも販売されていますが、40mmもダウンするとサイドスタンドも変更しなければならなくなりそうなので、これも却下。
純正リアショックの車高調節機能
実はWR250X(R)のリアショックには、車高を調整する機能が元から付いています。
この機能はユーザーが車高を調整する為の物ではなく、生産時の個体差を調整する為のものみたいですが、これを利用して車高を調整する事ができます。
ネットなどの情報によると20mmは車高が下がるとのこと。
この元から備わっている車高調整機能で、実際に何ミリ車高が下がるか分かりませんが試しにやってみました。
フロントフォークとリヤショックの車高調節機能で実際に車高を下げる
リアショックの車高を下げる
まずは車体をジャッキなどで持ち上げ、リアタイアが浮いた状態にします。
次に下の画像の黄色い◯で囲ったボルトを外して、リンクを外します。
![リンク周りに丸印してあるWR250X](https://setuyakukakeibo.com/wp-content/uploads/2020/11/E794BBE5838F_20201115_0011-1024x768.jpg)
![リンク周りに丸印してあるWR250X](https://setuyakukakeibo.com/wp-content/uploads/2020/11/E794BBE5838F_20201115_0011-1024x768.jpg)
下の画像の黄色い◯印のリアショックの下側のボルトを外すと、リアショックの長さを変更できるコの字のパーツがあります。
![丸印されたリアショックの下のネジが外されたWR250X](https://setuyakukakeibo.com/wp-content/uploads/2020/11/E794BBE5838F_20201115_0013.jpg)
![丸印されたリアショックの下のネジが外されたWR250X](https://setuyakukakeibo.com/wp-content/uploads/2020/11/E794BBE5838F_20201115_0013.jpg)
下の画像◯印のコの字のパーツをロックしているナットがあるので、左に回して上に移動させロックを解除します。
![リアショックの車高調整のネジが丸印されたWR250X](https://setuyakukakeibo.com/wp-content/uploads/2020/11/E794BBE5838F_20201115_0014.jpg)
![リアショックの車高調整のネジが丸印されたWR250X](https://setuyakukakeibo.com/wp-content/uploads/2020/11/E794BBE5838F_20201115_0014.jpg)
ロックを外すとコの字のパーツが左に回せるようになるので、これも一番上に移動させます。
![](https://setuyakukakeibo.com/wp-content/uploads/2020/11/E794BBE5838F_20201115_0015.jpg)
![](https://setuyakukakeibo.com/wp-content/uploads/2020/11/E794BBE5838F_20201115_0015.jpg)
下の画像の黄色い◯印のようにリアショックのネジ山が見えなくなるくらいになれば、リアショックが一番短い状態になるので車高は下がります。
![](https://setuyakukakeibo.com/wp-content/uploads/2020/11/E794BBE5838F_20201115_0016.jpg)
![](https://setuyakukakeibo.com/wp-content/uploads/2020/11/E794BBE5838F_20201115_0016.jpg)
後はリンクを元に戻して、車体を持ち上げているジャッキを外せば完成になります。
そして車体にまたがって見たところ、車高がかなり下がりました。
かかとは付かないまでも、つま先ツンツン状態はなくなりました。
これならずいぶん安心して乗る事ができます。
![WR250Xの車高が下って少し足付きの良くなったところ](https://setuyakukakeibo.com/wp-content/uploads/2020/10/IMG20201027124446-1024x768.jpg)
![WR250Xの車高が下って少し足付きの良くなったところ](https://setuyakukakeibo.com/wp-content/uploads/2020/10/IMG20201027124446-1024x768.jpg)
両足共につま先全体が地面にベッタリ着くようになったので、安心感があります。
![WR250Xの車高が下って少し足付きの良くなったところの後ろからの画像](https://setuyakukakeibo.com/wp-content/uploads/2020/10/IMG20201027124434-scaled.jpg)
![WR250Xの車高が下って少し足付きの良くなったところの後ろからの画像](https://setuyakukakeibo.com/wp-content/uploads/2020/10/IMG20201027124434-scaled.jpg)
フロントフォークの突き出し量を増やして前後のバランスをとる
このままだとリアだけ車高が下がって後ろ下がりな状態になってしまうので、フロントフォークも突き出して車高を下前後のバランスを取ります。
リアショックのネジ山の分、約20mmフロントフォークの突き出し量を増やしてフロントの車高も下げてみました。
![フロントフォークが20mm突き出されたWR250Xのフロント周り](https://setuyakukakeibo.com/wp-content/uploads/2020/10/画像_20201031_2307-1.jpg)
![フロントフォークが20mm突き出されたWR250Xのフロント周り](https://setuyakukakeibo.com/wp-content/uploads/2020/10/画像_20201031_2307-1.jpg)
実際に車高を下げた結果
これで前後20mm車高がさがった事になります。
下の2つの画像で上の画像がノーマル車高で、下の画像が車高調整後。
![](https://setuyakukakeibo.com/wp-content/uploads/2020/10/IMG20201027122736-1024x768.jpg)
![](https://setuyakukakeibo.com/wp-content/uploads/2020/10/IMG20201027122736-1024x768.jpg)
![](https://setuyakukakeibo.com/wp-content/uploads/2020/10/IMG20201027124446-1024x768.jpg)
![](https://setuyakukakeibo.com/wp-content/uploads/2020/10/IMG20201027124446-1024x768.jpg)
写真を並べてみると一目瞭然で、足付きがスゴく良くなってます。
調整前と比べると安心感が断然高いです。
車高が下がった分スタンドを立てると車体が若干立ち気味になりましたが、問題ないレベルです。
走ってみても違いを感じられず、走行性能に大きな影響はないようです。
![陽だまり](https://setuyakukakeibo.com/wp-content/uploads/2022/12/1670079325178-100x100.jpg)
![陽だまり](https://setuyakukakeibo.com/wp-content/uploads/2022/12/1670079325178-100x100.jpg)
たったの2センチ車高を下げただけですが、ものすごく乗りやすくなりました!
165cmで体重52kgの僕ですが、車高が高くて有名なWR250Xにストレスなく乗る事ができます。
自分の体重が60kgあればもっとサスが沈み込むので、もっと足付きは良くなると思います。
次回はWR250Xの整備に便利なメンテナンススタンドについての記事です⇩。
![](https://setuyakukakeibo.com/wp-content/uploads/2021/02/IMG20201027123057-160x90.jpg)
![](https://setuyakukakeibo.com/wp-content/uploads/2021/02/IMG20201027123057-160x90.jpg)
![](https://setuyakukakeibo.com/wp-content/uploads/2021/02/IMG20201027123057-160x90.jpg)
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