皆さんはツーリングをする時に「インカム」を使っていますか?
「インカム」とはインターコミュニケーションシステムの略で「インターカム」とも呼ばれたりもします。
近年のバイクのツーリングはバイク用インカムを使うことで、走行中に会話が楽しめるようになりました。
インカムが無い時代のツーリングは信号待ちの間に会話をして、信号が青になると急に会話を中断して走り出したものです。
昔を考えると、走行中にも会話ができるツーリングなんて夢の様でした。
無言でひたすら走るなんて事もなくなり、バイクでツーリングする魅力も増えました。
またインカムを使うことで一緒に走っている相手に「次の信号で曲がるよ〜」とか「もうすぐパーキングがあるから休憩ね」などを伝えられ、便利さも安全性も向上する事ができます。
しかしインカムは高価な物で、有名なメーカーのSENAやB+COMなどですと2万〜5万円程します。
中国製の安価なインカムでもAmazonで5000円以上してしまいます。
バイクの快適アイテム「グリップヒーター」の記事はこちらへ⇩。

実はインカムの代わりにLINEの無料通話を利用することで、安価にバイク同士で通話できる方法があります。
今回はその方法を紹介してみたいと思います。
LINE通話でインカムを代用するのに必要な物
Bluetoothレシーバー
Bluetoothレシーバーは、スマホの音声をBluetooth接続のワイヤレスで繋げる事ができる機器です。
このBluetoothレシーバーとヘッドフォンのスピーカーをヘルメット内に仕込んで、スマホの音声をヘルメット内に流します。
Amazonで1899円で購入する事ができます。
みみかけヘッドフォン
有線でBluetoothレシーバーに接続して、ヘルメット内の耳の部分に装着します。
こちらもAmazonで742円で購入する事ができます。
Bluetoothレシーバーとみみかけヘッドフォン合計3000以内で、インカムをLINE通話で代用する事ができるのです。。
Bluetoothレシーバーと耳掛けイヤホンをヘルメットに装着
今回使用したヘルメットは、普段僕が愛用しているAraiツアークロス3です。
ツアークロス3についての記事はこちらへ⇩。



Bluetoothレシーバーはヘルメットをかぶる時に邪魔にならなくて、出来るだけ口元に近いところに取り付けます。
Bluetoothレシーバーとみみかけヘッドフォンをヘルメットの中に装着します。
Bluetoothレシーバーの中にマイクが内蔵されているので、ここから自分の声を拾います。
Bluetoothレシーバーは100均でも売っている両面テープ付きのマジックテープで張り付けると、自由に取り外しできるので便利です。
Bluetoothレシーバーは充電をしなければならないので、取り外しできるようにします。
僕はヘルメットの内側の口元の位置に、マジックテープを貼って取り付けました。


次はヘッドフォンの耳に掛ける部分をニッパーなどでカットして取り外し、ヘルメットの中に装着します。


加工したみみかけヘッドフォンのスピーカーを、ヘルメット内の極力耳の近くに両面テープで取り付けます。
近頃発売されたヘルメットはインカム用のスピーカーが入れられるようにスペースがあるので、そこに両面テープなどで張り付けるのがベストです。
スピーカーではなく普通のヘッドフォンなので極力、耳の近くに装着しないと音声が聞き取り辛いです。
ヘルメットの中はこんな感じ。


ヘッドフォンのコードはヘルメット内装の中に上手く潜らせ、ヘルメット内のBluetoothレシーバーと接続出来るようにします。
スマホとBluetoothレシーバーをペアリングで接続しLINE通話する
そして一緒に走る相手も同じ様にBluetoothレシーバーとヘッドフォンを用意して、スマホのBluetoothにつなげてLINE電話で通話します。
そして走ってる間はLINE電話を通話しっぱなしで走れば、ずっと会話が可能になります。
インカムと違うところはLINEなのでインターネット通信を使うところです。
なので山間部など、インターネット通信の電波の少ないところでは通信が途切れてしまいます。
LINEで代用 格安インカムのメリット・デメリット
メリット
1つ目のメリットはお金がかからない事、合計3000円以内で購入できるので安価でインカムのような機能が可能になります。
2つ目のメリットはBluetooth接続ではなくインターネット通話なので、ツーリング途中にはぐれてしまって距離が遠くなってしまっても、交信が途切れてしまう事はありません。
デメリット
1つ目のデメリットは、LINE電話はインターネット回線を使っているので、インターネットの電波が届きにくい山間部などは通話が途切れてしまいます。
山間部や峠道をツーリングしている時は通話が不可能なところが多いのでそこは諦めなければなりません。
2つ目のデメリットはインターネット通話なので、スマホのデータ量を消費してしまう事です。
しかし僕は格安SIMの低速回線で使っているので消費の心配はありません。
スマホの回線速度が200Kbpsでも十分に通話することが出来ます。
mineoの低速モード200Kbpsで出来ることや出来ないことの記事はこちらへ⇩。


キャリア契約でギガホーダイなどのプランで契約していないと、通信量が減ってしまってつらいです。
3つ目のデメリットは、Bluetoothレシーバーのバッテリーは5〜6時間程しか持たないのでロングツーリングには向かない事です。
LINE通話をインカム代わりに使うことはデメリットもありますが、それらのデメリットをクリアすれば、普通にインカム代わりとして十分にツーリングで使う事ができます。
僕もバイクに乗る時はいつもLINE通を使って会話をしながらツーリングを楽しんでいます。
インカムにそこまでお金を出せない、と考えている方はLINE通話でインカムを代用してみてもいいかと思います。
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