先日、ゲル・低反発加工シートに交換したWR250Xでツーリングに行ったところ、やはりお尻の違和感と痛みが出てしまいました。
シート加工専門のショップでゲル・低反発加工済のシートを装着してみても、やはり完全にお尻の痛みの問題を解決する事はできませんでした。
なので思い切って自分で加工してみる事にしました。
シート加工なんてやったことはないですがネットで調べながらわかった5つの工程で、自分に合わせた快適なシートに仕上げてみたいと思います。
ベースは純正のシートが余っているのでそれを加工してみたいと思います。
シート加工なんて難しそう、、、でもWR250Xに快適に乗る為に挑戦してみます!
WR250Xのようなバイクに長時間乗るとお尻が痛くなるのは何故か?
WR250Xのシートがお尻が痛くなる原因を整理してみますと、、、。
この2つの原因が、お尻の痛みを引き起こしているのは間違いないです。
なのでシートのスポンジを柔らかい物に変更して、座面の幅を広くする事が解決につながると思われます。
シートを削ってより柔らかい素材のスポンジを埋め込んで、座面の幅を少し広げてみようと思います!
初めてのシート加工開始!
純正シートの革の剥がし方
まずは車体からシートを外して裏についている大量のタッカーを外します。
タッカーは大きいホッチキスのような物でマイナスドライバーで抜いていくのですが、本数が多いので(50本くらい?)時間がかかり途中でイヤになります笑。
タッカーを全て外すと、シートの革が外れます。
皮を剥がすとシートのスポンジ部分と、プラスチックのシートベース部分の2つに分かれます。
シートのスポンジ部分は薄いスポンジで覆われているので、手で剥がしてしまいます。
そしていよいよ柔らかいスポンジを埋め込んでいくため、シートの座面を削っていく作業に入ります。
シートのスポンジをアラカンやおろし金を使って削る
ネットで「バイク シート加工」で検索するとシートスポンジを削るのに、みなさん100均の「おろし金」を使っているのですが、もっと幅が狭い方が削りやすそうなので「フルーツの皮むき機」をDAISOで購入。
お金に余裕のある人はホームセンターやAmazonなどでも販売している「アラカン」という削るための工具が便利らしいので、アラカンを使った方がいいと思います。
アラカンは値段も1000円程で購入でき削りやすいらしいので、1000円くらいなら出せるよ〜って方はアラカンで削った方が確実に便利で早いと思います。
「アラカン」買っておけばよかった、、、と後々後悔しました。
座面を削っていく為、削る部分をマジックでケガキをしてゴシゴシと削っていきます。
部屋での作業で削りかすが凄いことになってしまうので、掃除機でカスを取りながらの作業になります。
ここではあまり細かい事は気にしません。
ひたすら削ること40分、埋め込もうとしているスポンジが埋め込めるくらいにうまく削れました。
もちろん次の日は腕の筋肉痛になりました笑。
座面全体を均一に削るのが難しかったけど、なんとか上手く削れたはず。
ここに柔らかいスポンジを埋め込んでみたいと思います。
シートに柔らかいスポンジを埋め込んで貼り付ける
そして座面に敷く為に選んだ素材は下の画像のホームセンターで購入したチップウレタン。
チップウレタンを選んだ理由は柔らかくて座り心地がよさそうだったのと、以前エブリィワゴンのデットニングの時に使った物がが余っていたので使ってみる事にしました。
エブリィワゴンのデッドニングの記事はこちらへ⇩。
シート加工はゲル素材の物を埋め込む方法がお尻の痛みを軽減させる効果が高いらしいのですが、ゲル素材は割と値段が高いのでやめておきました。
このスポンジを大まかに座面の形に切り出して3枚重ねて接着します。
スポンジの貼り付けに使った接着剤は下の画像の物。
チューブタイプとスプレータイプのボンドを用意しました。
スプレータイプは均一に接着剤を塗る事ができるので、とても使いやすかったです。
接着剤は速乾性なので、3時間くらい置いておけば乾いて接着してくれました。
シートスポンジを削って表面をシートの形に成形する
乾いたら凹凸や段差を無くす為に、またフルーツの皮むきで削っていきます。
ここは左右のバランスを見ながら、座って見たりして、違和感ないかどうか慎重に段差を無くしていきます。
次に表面をなだらかにする為に、紙やすりでペーハー掛けをします。
この作業を適当にやると、シートの革を張ったときに凹凸ができてしまうので慎重に行います。
軽く表面をならす感じで形を変えてしまわない程度に、表面をなだらかにしていきます。
紙ヤスリは耐水ペーパーではなくて、100均の#320番が1枚あれば十分です。
初めてなのに思ったよりも均一に段差なくスポンジを埋め込む事ができました!
成形したスポンジに布切れとビニールと革を被せて元に戻す
次に整形したシートを薄い布切れで覆います。
整形した後、形はある程度整った状態ではあるのですが、多少の凹凸や左右の形の違いがどうしてもあるので、それを少しでも無くすという意味で一枚の布切れで覆ってしまいます。
シートスポンジ全体にスプレータイプの接着剤を塗って、布切れを被せてシワができないように圧着させます。
数分するとタオルがシートに接着されるので、余った布切れをハサミで切ってシートの形にしていきます。
この時に凸凹がないか、形が歪な所が無いかをチェクして、形や表面に歪なところがあれば接着剤が乾く前にやり直す事ができます。
そして次にシートのスポンジに雨の水が染み込まないようビニールを仕込みます。
ビニールは家にある90リットルサイズのゴミ袋で十分です。
ビニールにシートを入れシートの革をタッカーで4箇所程仮止めをして、余ったビニールはカットしてしまいます。
そして革をタッカーで完全に張ってタンデムベルトを元に戻して完成、思ったよりも上手くできました。
これでお尻の痛みが無くなれば大成功です!
初めてのシート加工の結果
シート加工は初めてだったので、不器用な僕には無理かなと思ってたのですが、シートの凸凹もなく皮にシワができる事なく違和感のない仕上がりにする事ができました。
加工前よりもシートの座面が約左右共に5㎜ 計1㎝幅が広くなり、座った感じもかなり柔らかくなってます。
乗車して座ってみるだけだと柔らかくて長時間座ってられそうですが、実際に長距離走ってみないと加工の効果は分かりません。
純正の加工前のシートのだと座っただけでお尻が痛くなる雰囲気はあるのですが、加工後のシートではそんな雰囲気はないのでかなり期待が持てます。
これでお尻の痛みはだいぶ軽減されるはず!?
結果は次のツーリングの投稿の記事へ⇩。
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