突如、色々な偶然が重なり、カナヘビのオスとメスを1匹ずつ飼育する事が始まりました。
それにしても、オスとメスです。つまり“つがい”です。
簡単に考えても、放っておいたら交尾をして卵が生まれ、そこから卵が孵化していくわけです。
カナヘビの成体を調べながら、繁殖についても調べたのですが、ニホンカナヘビに対しての詳しい文献は少ないです。というか、そもそも調べている方が少ないようです。
カナヘビのブログを書いている方もかなりいますが、それぞれのスタイルでご自分の生活スタイルに合わせて、無理のない工夫をされている…という印象です。
今回は2匹の観察と共に知っていった情報をお伝えできればと思います。
カナヘビの成体についての私なりの見解
これは、私の考えなのですが、『カナヘビは性格や行動に個体差が大きい点で、文献としてまとめるにはかなり多くの個体を調べてデータを集めなければならないのではないか…。その割には、ニホントカゲの様に縄張り意識がなく、それなのにある程度の群れで行動する場合があり、自然個体のデータをとるのが非常に難しいのではないか…。』などと考えています。
なので、色々と調べつつも、我が家は我が家なりに、子供達と一緒に(そして、私の自己満足も交えつつ、無理せずに)観察しながら進めていくしかない、と…当たり前のところに辿り着いています。
カナヘビの繁殖に関しての知識
カナヘビは本来、3月〜7月いっぱいまで交尾と産卵をし続け、8月頃になるとピタリと交尾・産卵を止めるそうです。
それは、産まれた個体が冬を迎えるまでに、ある程度の体力をつけて冬眠できるように、自然と身についた習性とのこと。
しかし、今年は5〜6月が暑く、7月は長雨となり比較的涼しく、8月からは再び猛暑となっています。
我が家のカナヘビ達は、8月に入っても産卵をしてしまっています。
家の中で飼育しているからでしょうか…。
少し不安が頭をよぎります。
カナヘビの交尾・産卵・孵化までの流れ
調べたところによると、温度の影響もあるようですが、カナヘビは交尾から12〜20日で産卵し、一度に2〜7個産むそうです。
産卵後は親が全く関与しないので、孵化させたいのであれば卵を他のケースへ移すべき、とのこと。
卵には向きがあり、産まれた時に上になっている向きでないと、卵の中で呼吸ができなくなるそうです。印をつけて向きを把握しておきましょう。
卵は周りの水分により次第に大きくなっていきます。(無精卵だったり、中で死んでしまったものは腐敗していくので、そこで判断すること。)
一度凹んでしまった卵も、長時間でなく中が正常であれば、湿度を保つ事により凹みがなくなり、成長していきます。
卵は産卵後30〜40日で孵化するようです。
かくして、カナヘビを捕まえてきてから、産卵が続いております。
産卵と孵化の個数と日数については、表にしましたので⇩こちらをご覧下さい⇩
オスとメスを隔離しても、メスの精子保管機能を知ることになる
一度、そろそろメスを休ませてやろうと思いました。
それと、メスの方が気が強くて、交尾を迫るオスの首めがけて噛み付いていくので、オスの方も怯えてしまいました。
仕方なく、2匹を別のケージに入れて距離をおきました。
そして1週間程隔離した後に同じケージへ入れようとチャレンジしたのですが、メスの攻撃は治まらず、再び隔離へ。。
驚いた事に、距離をおいたのですが、なんと『カナヘビには精子を体内に保存しておくという機能がついている』とのこと。
交尾をさせなかったのですが、なんと14日後に産卵していたのです。
仕方なく、産卵のタイミングを見計らって、オスとメスを同じケージへ。
無事に、その後はメスの方も首めがけて行くことが減り、オスもメスをたしなめて上手くなだめる姿があり、バランスがとれてきたので、同じケージに戻す事ができました。
あるべき姿を見守ろう
こんな事も経験しながら、家族と共に見守ったり2匹の仲を取り持てるように接しながら…。
とにかく、観察しています。
我が家のオスは、やたらと”温和な人間のお父さん”みたいな性格らしく、やるべき時はガツンといきますが、基本的には餌をメスに取られても取られても攻撃せず、常にメスの状態を気にし、包み込むように接しています。
メスは甘えん坊の様で人にも懐っこく、今はとにかく食べて寝て産卵に向けて頑張っています!
続いては、これまた必須な卵の管理や孵化した赤ちゃんカナヘビについて書いていけたらと思います。
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