カエルやカナヘビにとっての良い食事とは? 〜爬虫類・両生類の栄養管理について〜

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こんにちは、花うたです♫

イエアメガエルやカナヘビに餌やりをしていて、だんだんと「何を与えているのが理想的なのか」「何を与えるべきなのか」分からなくなってきました。

これは色々と調べてみる価値はあるかよしれない!楽しむしかない!と思い、調べてみました。

今回は、私なりに調べた物をできるだけ簡単に、分かりやすく、しかも飼育者の負担にならない事も視野に入れて、まとめてみましたので、ちょっとした知識程度に読んで頂けたら嬉しいです♪

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爬虫類・両生類にとって必要な栄養素とは?

最初にズバリ書いてしまうと、実際には必要な栄養素は解明されていない様です。

カエルやトカゲを飼育していると、どんな栄養素をどれ位与えれば良いのだろう?と悩みがちですよね。でも実際のところ、“必要な栄養素”が把握できているのは、人間や家畜や犬や猫、実験動物くらいなものだそうです。爬虫類・両生類にはついては、特に解明されていないとか。

つまり、栄養素の可不足についても元気な状態では把握は難しいということになります。ある程度アバウトに話を進めなくてはならないようです。

でも、例えば「カルシウムとバスキングによって骨の形成をしているので、飼育にはダスティングやバスキングライトを当てる事が大切」という様な、それぞれの習性などはあると思うので、そこをうまく掴みつつ、必要な栄養素を把握していけたら良いかもしれません。

最低限必要とされる栄養素はなんだろう

爬虫類・両生類への理解のひとつとしては、本来、彼らが自然の中で食べているものが何なのか?どういった生活スタイルなのか?で判断するしかないでしょう。でもそれは、複雑な食物連鎖の上に成り立つ栄養満点の餌を何種も与える!というアドベンチャーみたいな作業になってしまいますよね。

飼育下でも栄養満点で元気でいてもらいたいですが、やはり手に入りやすい物が主体になるのは仕方のない事です。開き直って進めましょう。

大事なポイントしては、普通の餌(生き餌でも練り餌でも)だけ与えていると、5大栄養素(蛋白質・炭水化物(糖質)・脂質・ビタミン・ミネラル)のうちビタミンとミネラルが不足しやすいという事と、不足によって病気にかかるリスクが高くなる事です!

また、昆虫の外骨格(特に頭部)に含まれているキチン質には、消化吸収しにくい反面、免疫力を高める効果や、肥満やアレルギーを抑える効果があるのだとか!消化吸収も大事ですが、全く与えないというのも良くないのですね。

栄養素だけでなく消化吸収率を知ることも大切

栄養を語る上でもう一つ大切なのが実際に含まれている栄養価のうちどれくらいが消化・吸収されているのかです。上記しましたが、特に昆虫の場合は外骨格に消化しづらいキチン質が含まれてますからね。

虫といっても、幼虫の時は柔らかく消化吸収もしやすいです。そして、成虫になると外骨格が消化吸収しずらくなってくるので、例え栄養価が高くなったとしても、ちゃんと消化吸収できるとは限らなくなる様です。もどかしいですね…。

栄養価の比較

代表的な生き餌となっているイエコ・フタホシ・デビュア・ワーム系(ミルワーム・ハニーワーム・シルクワーム)の特徴をまとめてみました。

『量』と言う言葉は、パーセンテージと思って読んで下さい。

ヨーロッパイエコオロギ(イエコ)

比較的栄養バランスが良いです。フタホシと比べると、イエコは高タンパク質低カロリーです。

蛋白質、ミネラルもアミノ酸もビタミン量も他の生き餌と比べて高めですが、ビタミンAとビタミンD3のみは、他の生き餌と比べて低い量です。

生体になっても外骨格は比較的柔らかく、消化吸収率も良いのではないかと考えられます。

飼育下で注意したい点として、比較的丈夫がゆえに、エサや水が少なかったり良くなくてコオロギの状態が悪くなっても、元気に見えて生きてしまうので、餌として考えた時にいい状態なのかの見分けがつきにくいことがあります。

ガットローディング(常に良い餌を与え状態を良くすること)の管理ができるのであれば、飼育や繁殖はそれ程難しくはありません。ただ成長が早いので、すぐサイズオーバーになってしまうかもしれません。

フタホシコオロギ(フタホシ)

餌として多く使用されている様ですが、数値的なデータは少ないようです。

イエコと比べると、フタホシは高カロリー高脂質です。

フタホシは水分量が多いそうです。絶食してしまったりして脱水気味で弱っている個体に対しては、餌として取り込むと同時に水分も補給できるので、回復しやすいというメリットもあるようです。

そして、乾燥させた場合の蛋白質については他の乾燥させた虫と比べて量が多いようです。

餌として飼育していくには、丈夫とは言えません。絶食に弱く、常に水分と餌が必要で糞尿も多くなるので、イエコより匂いやすいデメリットがあります。でも、良い餌を選び食べて育つ事と、イエコと比べて体が大きく水分量が多いので、生かしておける環境維持が可能であれば、とても良い餌となるという事になります。

外骨格は少し硬めなので、キチン質は多めでしょうが、消化吸収率は高いとは言えないだろうと思います。そして、喰い付きも、硬さゆえに良いとは言いきれないところが少し残念です。

デビュア(正式名称:アルゼンチンフォレストコックローチ)

タンパク質と灰分が高く、ミネラルの中ではリンの量は多いです。アミノ酸も豊富だそうです。が、何より外骨格が硬めなので、個体によっては食べない可能性があるようです。

デビュアは、飼育していくのが簡単だという方がいます。匂いも殆どなく動きも遅くジャンプもしません。ケースの側面も登れないので脱走の心配もなく、餌としての扱いがラクです。
また、雑食性で硬い種や床材まで食べてしまう程になんでも食べるそうで、それこそガットローディングにより、良い餌に育てやすいです。水切れにも強く共食いもしない。体に霧吹きをされても大丈夫となると魅力的ではあります。

ただ、繁殖や成長速度についてはコオロギと比べると劣るそうです。それと、デビュアにアレルギー反応が出る方もいるそうです。デュビア自体またはデュビアの糞が原因の様です。主症状は咳や痒みだそうなので、一応念頭に置いておくべきだと思います。

ワーム系(ミルワーム・ハニーワーム・シルクワーム)

とても食べやすかったり、嗜好性が高いと聞きますが、私は餌として扱った事はありません。

5大栄養素のなかで、上記の虫達と比べて数値的に高い物というと、残念ながらあまりないのですが、なんといってもハニーワームの脂質(カロリー)は高いです。あとは、強いて言えば、ミルワームのミネラルとアミノ酸が比較的多いようです。そして、シルクワームは水分が多いです。

上にも書きましたが、脱水で食欲もなく弱っている個体や幼い個体には、ワーム系が食べ始めやすいかもしれません。でも反面、急な高カロリー(低タンパク)摂取だと、返って内蔵に負担がかかるのか?とも考えます。

個体の様子を見つつ、メインフードではなくオヤツ感覚で与えると、人慣れしたりピンセットから食べてくれたりして良い関係を築けたりするかもしれません。上手く使うと良いのかな?と思います♪

幼虫全般は、キチン質が少ないです。食べやすさについては、他の昆虫よりも良いだろうと思われます。

一番バランスが良く、扱い易いものの考え方

イエコは、全体的に栄養バランスが良く、消化吸収も比較的良いと分かってきました。デビュアもかなり良いのですが、なにせ硬さがネックとなります。…見た目は今は論点から外しておきますね。

しかもイエコならば、ガットローディングにより栄養バランスを整える事も比較的簡単で、より栄養価が高いものに育てられます。そして、ダスティング(与える前にカルシウムパウダーや他の粉末サプリメント等をまぶしておくこと)で、カルシウムを与える事も簡単です。

何にせよ、生き餌ならば、飼育者が扱い易いと思われる餌の虫に、できるだけガットローディングをし、与える前にダスティングをすれば、かなりバランスの整った餌となるのだと思います。

そして、それを食べる個体自体が喜んで食べるかどうかも大切な判断基準のひとつとして考えていく事も大切でしょう。

人工餌の栄養素の表記をどう考えるか

人工餌の場合、消化吸収は比較的良いと捉えて良いのかな?とすれば、ほぼ表記のまま体に取り込むと考えて…(正直そうなのか分かりませんが)まぁ、そうだと仮定していきたいと思います。

グラブパイ

成分:粗タンパク質:40%以上、粗脂肪:12%以上、粗繊維最大:15%、水分最大:10%、粗灰分:12%、カルシウム:1.5%

何を減量としているかは、明記してありません。ただ、グラブパイは昆虫食用としてのメインフードと考えておくとい良いそうです。雑食性の個体には植物性の栄養素も別途必要になるのだとか。

それとネット等では、グラブパイを与えると下痢をしやすくなる!と度々目にします。我が家のカナヘビやイエアメガエルは下痢はしませんでしたが、念頭においておく必要があるでしょう。

食べてくれないとショックを受けるようなお値段なのと、作り方にコツがいるので、ちょっとそこでひっかかってしまいますが、作り置き(冷蔵で2週間位、冷凍で半年)ができるのは良いですね!

バグリッチ

成分:タンパク質35.0%以上、脂質10.0%以上、粗繊維5.0%以下、水分10.0%以下、灰分6.5%以下、カルシウム1.3%以上

アメリカミズアブの幼虫が減量となっており、カルシウム・ビタミンD3配合、と書いてあるので、そこが売りなのでしょうが…配合量などは明記されていません。

グラブパイよりは、そのまま与えても良し、水でふやかしたり練り餌にしても良し、と扱い勝手が良く、比較的安価です。匂いもキツくありません。

ミズアブ団子として与えた後、イエアメガエルが軟便気味だったのですが、まだ判断するには時期尚早だと思います。

比較対象としてイエコやデビュアは?

生の状態での数値だそうですが…

イエコの成分:タンパク質20.5%、脂質6.8%、水分69.2%、灰分1.1%、カルシウム407mg/kg、(エネルギー1402kcal/kg)

デビュアの成分:タンパク質23.5%、脂質8%、水分62.6%、灰分1.8%、カルシウム748mg/kg、(エネルギー1698kcal/kg)

うむむ…やはり「さすがは人工餌ね」と言わんばかりの栄養価の差が見られます。でも、やっぱり生き餌を食べる事は生き餌を食べる生き物として大切な何かがあるのだとも思います。

栄養素はバランス良いかもしれないけれど…

練り餌などは、保存がききますし、使い勝手も慣れれば生き餌よりも良いでしょう。栄養素のバランスも良いです。

けれど、何故下痢をするのか…。仮定として「やはり人工的な物を加えた場合、臓器に負担がかかるのか…」「栄養価が高いから消化吸収するのに、臓器に負担となった可能性はあるのか…」「食べやすいから、つい食べ過ぎてしまうのではないか(そこに高い栄養価という事も加わって…)」と考えたりしました。

まだまだ判断するには難しかったり、いちいち調べられる訳ではないというムシャクシャした気持ちではあります。

でも、練り餌をメインで与えていて、それでも元気ならば、良いのだと思います。なるべくなら、一種類の練り餌だけでなく二種類の生き餌も取り入れたり、生き餌も与えながら練り餌も与えてみたりすべきだと、私は思います。

食を楽しむ事も大事!

爬虫類や両生類も、人と同じく嗜好性や飽きが来ない事も大切な食事の要素かと思います。与える飼育者側も、ラクはしたくても、美味しそうに食べてくれる姿は何物にも代えがたい癒しになりますよね♡

我が家の場合は、飼育主任(ご主人様というか、捕まえてきた本人)が次男なので「本来なら色んな物を食べてるんだろうから、色々な虫を試してやろうよ!」「色んな物を与えてみたい!」という好奇心があり、私もそれに賛同しているので、できる範囲内ではありますが、協力しています。

現在はイエコを飼育しつつ、カナヘビを見つけた場所で虫捕りに勤しんだり、練り餌も色々な硬さで与えてみたり…。とにかく試行錯誤です。

辿り着いたのは、飼育ならガットローディングとダスティング捕ってきたとしてもダスティングを行って与えてみれば良いじゃん!色々できる範囲でやってみればいいじゃん!飽きない様に、餌は一種類だけにしないで時々変化させたりしよう!何か問題が起きそうだったら、調べて対応していこう!

つまるところ『観察する事が大切』という気持ちで飼育しています♪

長く書いたわりに、ゆる〜い感じになってしまいましたが、爬虫類や両生類と暮らしている方の心配事に対して、少しでもお役に立つ情報だったら、嬉しいです。

余談〜ちょっと脇道のお話

昆虫食のトカゲやカエルなどは、野生で暮らしていると何十種類という昆虫を食べているのだとか。

爬虫類の場合は、恒温動物(鳥類や小型哺乳類)ほど多くのエネルギーが必要ではありません。なので、コオロギに不足分の栄養素をおぎなったり、ライトやヒーターで工夫することで比較的寿命をまっとうできる様な飼育をすることが可能だと聞きます。

これが、日本では入手できる活エサの種類が少ない原因の一つになってしまっている様です。他にも四季がある等も関係していたり、エキゾチックアニマル飼育者自体が少ないこともあるかと思います。

そんな中、恒温動物にもコオロギ等を与えて飼育する方がいるそうです。恒温動物は自力で体温(36℃前後)を保たなければならないので、コオロギの様に飼育も簡単で安価に手に入りやすい虫類では、たくさん食べても必要なエネルギーを確保できず、寿命も短くなってしまうのだとか。

一方、ドイツでは爬虫類の飼育技術が進んでおり、ショップで扱うエサの種類が驚くほど多いとか!与えるエサの種類の多さが重要だということが、飼育者の中では常識となっているそうです。

色々…考えちゃうなぁ〜…。好奇心が尽きません!

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