今回は、餌用のヨーロッパイエコオロギ(イエコ)の飼育について、書いていきたいと思います。
※2022年に、追記にてより飼いやすくした事について加筆しましたので、お時間がなければ目次から是非そちらも見て頂けたらありがたいです。
餌用イエコへの考え方
飼育前の基本の『き』
まず、ここで忘れてはいけないのが『ヨーロッパイエコオロギは外来種』であるということです。
温度さえ低くなければ、かなり生命力は強い方なので、逃がさないで下さい。
餌とは栄養です
餌なので、敢えて情はもたないようにしていますが、このイエコがいないと必死に虫とりに明け暮れる日々となりますので、栄養価は損なわず、できるだけ手間や負担の少ない飼育を目指していきたいところです。
そして、餌とはいえ、その後はカナヘビやイエアメガエルの養分として取り入れていくわけですから、イエコの栄養バランスもある程度は良くなければいけません。
カナヘビとイエアメガエルの為に、そして自分の懐にも優しく、飼育していこうと心掛けています。
目指すのは通年飼育
とはいえ、さすがネットショップさん。イエコを繁殖させたくて、一匹ずつ観察したのですが、雌雄が分かるまで成長するまでに、全て食べ尽くしてしまうペースです。
そりゃそうですよね、家で簡単に繁殖してしまったら、ショップのリピーターさんがいなくなってしまいます。暫く落ち着くまでは、引き続き購入させて頂きます。
とはいえ、今後の餌代もばかになりません。機会をみて…繁殖も必要です。。
我が家の場合は、小さなSサイズは赤ちゃんカナヘビ・Mサイズまではカナヘビ・Lサイズになったらイエアメガエルか繁殖かになります。
飼育環境
飼育ケース
ダイソーで500円商品となっているサイズのケースを使っています。
横30cm✕奥行き20cm✕高さ18cm位です。
この程度の高さなら、SS〜Sサイズなら飛び出る事はないです。
だんだん成長してくると、ジャンプ力も増してきます。
Mサイズ位までなら、勝手に脱走はした事はありませんが、目を離す時は念の為蓋をしています。
床材
正直いりません。でも丁寧に育てるのであれば、あっても構いません。
使うのであれば、コオロギマットや鈴虫マットを使います。糞を除去し熱処理をしたりして何度も使い回すことも可能です。
日本に生息しているコオロギとは違い、床材や飼育環境は乾燥している事が大事です。
霧吹きは必要ありません。(その代わりに、餌とは別に水飲み場が必要です。)
餌と餌やり〜ひと工夫〜
餌は、①野菜のクズ(料理の際に出たもので構いません)と②『コオロギの餌』または『金魚の餌』と③綿に含ませた水、を常に用意しています。
①野菜のクズは、人参の皮を剥いたり先の所を落としたら、それを。キャベツの硬そうな外側の葉など。小松菜の一切れ…。
料理の時に出た、廃棄に近いけれど食べられるところを、気付いた時にタッパーに入れておき、そこから与えています。→こちら改善しました。追記にてご確認下さい。
②『コオロギの餌』は、ネットでコオロギを購入するとついてくるので、ありがたいです。
以前は『金魚の餌』を与えていました。栄養バランスも良く食い付きもいいので『金魚の餌』は万能です。
③『水』については、餌と同じ感覚です。
くれぐれも水は欠かさないで下さい。
でも小さめな個体だと溺れてしまう事もあるので、コットン(化粧などで使う綿)やティッシュを適度に湿らす程度にしましょう。
それぞれの入れ物は、洗って何度も使えるように、百均でお弁当用のシリコンカップ(3個で100円)を買いました。コオロギが出入りしやすいように、下の画像の様にカットしておきます。
隠れる場所〜かつ捕獲するアイテム〜
私はトイレットペーパーの芯を使っています。半分の高さにカットして使います。
そして、捕まえてダスティングする為、袋に入れる際には、芯に掴まっているコオロギをそのまま袋にいれて振り落とすと、作業が早いです。
紙製の卵ケースをカットして使っても良いですが、私としてはトイレットペーパーの芯の方が見えやすいので、管理がしやすいです。
脱皮の脱殻や死んでしまった場合などにも見つけやすく取り除きやすいです。
でも、香りのついたものや消臭効果のあるトイレットペーパーの芯だと、薬剤が使用されている可能性が高いので、自己管理となりますが薬剤を使ってないなさそうなものを使うべきかと思います。
炭
他の虫を防ぐのと、匂いへの対応として、入れています。
炭にへばりついていたり、炭の下に隠れる場合も多いので、イエコも居心地が良いのかもしれませんね。
通販サイトで購入したイエコをケースに放ち育てる
そして先程、通販サイトからのイエコが届いたのを早速入れてみました。
紙袋の中に餌と共に来ましたが、暑さの中で長旅をしてきた為でしょうね。
いつもの事なのですが、水と野菜にわっさりと飛びついていきます。
いつもこんなに餌や水にワサワサいる訳ではありません。
水分補給をひとしきりしたら、大体はトイレットペーパーの芯や炭に隠れていきます。
毎日チェックすべき事
一応毎日する事は、野菜の交換、餌の補充、コットンが乾いてないかの確認です。
シリコンカップ内でも糞をしますので、定期的に洗います。
3つのシリコンカップを洗った水滴をコットンで拭いて、そのまま水分として使っています。
餌とはいえ大事ですし、与えるなら栄養価の高い状態が望ましいです。
とはいえ、わざわざ野菜を用意したりするよりは、日々の料理の時に廃棄していた様なレベルのものをタッパーに入れてくと、気分もよく罪悪感もなく過ごせます。
気を付けなくてはならない点としては、野菜に農薬が入っていないかどうかです。この点は見えないので、自分の家で育てた野菜がある場合の廃棄部分があると一番安心です。
飼育を続けた上で変更改善した点
まずは、長期にわたり飼育していく際に変更した事をお伝えします。
床材を使うのをやめた
管理に手間がかかるのと、冬場はヒーターが必要になるので、光熱費がなるべく掛からないようにと考えました。
また、産卵して増やしていく際に、湿っているからと土の中で産卵してしまうのを避ける為もあります。
廃棄野菜を使うのをやめた
家の廃棄野菜について、夏場は特に腐りやすくなり管理が大変になります。また、スーパーの野菜だと農薬が使われている可能性も考慮し、ウサギ用のペレットを使うようになりました。
『金魚の餌』と『乾燥野菜』で管理も手間もラクになりました。
しかし、野菜と比べて食べが良くなったかどうかは明らかではなく、金魚の餌ばかりが減っている様に見えました。
その後は小麦の“ふすま”を購入し、金魚の餌と共に餌入れに入れています。ふすまは、栄養価も高くタンパク源も繊維質も摂れます。それだけで栄養が足りるのかは定かではないので、色々と試しながら飼育しています。
ふすまはスーパーでも売っている場合があるようですが、小麦粉と混ざっているものが多いようです。純粋にふすまだけを購入する場合は、製菓材料のお店で安価で手に入ります。
ガットローディングを考えるならば
両生類や爬虫類の餌やりとして『ダスティング』と並んでよく出てくる言葉『ガットローディング』ですが、意味としては餌としての虫自体の栄養バランスを整え、良い餌を食べた“理想的な餌”の状態にするということです。
ガットローディングは、1〜2週間前からすると効果的です。
我が家は『爬虫類倶楽部』が販売している“INSECT BOOSTER”を試しに使っています。ふすまと金魚の餌と混ぜて使っています。
まだ効果ははっきり見えないのですが、興味のある方はガットローディング用の品を試してみるのも良いかと思います。
繁殖にも繋げていけたら…
秋から冬になり…カナヘビの食欲がかなり落ちました。
そこで、ここからスタートさせるべきだと、イエコの繁殖をしてみましたので、⇩こちら⇩の記事も是非ご覧下さい。
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