冬の寒い時期はバイクに乗るのをためらってしまいがち。
しかし通勤や通学にバイクを使っている人達は、バイクに乗らなければ一日を初めることはできません。
寒い時期にバイクに乗ると、まず辛い事が手が寒さでかじかんでしまう事です。
そんな時にとても役に立つのがバイク用グリップヒーターです。
グリップヒーターはハンドルに付いているグリップが発熱して温まるような仕組みになっていて、冬の通勤通学やツーリングには欠かせないパーツになりつつあります。
僕も冬にバイクにはできるだけ快適に乗りたいので、グリップヒーターを装備しています。
グリップヒーターを装着することで、冬にバイクに乗る事がかなり快適になります。
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グリップヒーターの種類
グリップヒーターは主に2種類あり、グリップを丸ごと交換するタイプと、元から付いているグリップに温かくなるヒートシートを巻き付けるタイプの物があります。
グリップに巻き付けるタイプのグリップヒーターの方が安価で取付しやすいので、僕はこちらを使っています。
巻き付けタイプ
巻き付けタイプのグリップヒーターは元から付いているグリップを外す事なく、グリップの上からヒートシートを巻き付けるので取り付けが簡単です。
値段は5千円以内で購入できる物が多く、平均価格は3千円程度ととてもコスパがよいです。
電源はUSBからとるものとバッテリーからとる2種類の物があり、配線加工が苦手な人はUSB電源を選ぶとグリップヒーターを導入しやすいです。
巻き付けタイプのグリップヒーターはヒートシートをグリップに巻きつけるので、グリップが一回り太くなってクラッチやブレーキの操作感が変わってしまうのが難点です。
グリップ取り替えタイプ
グリップ取り替えは元から装着されているグリップを外して、ヒーター付きのグリップを取り付けるタイプです。
メーカーで販売されている物と、社外品として販売されている物があります。
メーカーから販売されているグリップヒーターは高品質で、専用設計なので車体との相性もよく故障の心配は少ないです。
社外品のグリップヒーターはメーカー品よりも安く多機能な物も多いですが、電圧などバイクとの相性が合っていないと、バッテリーに負荷がかかり過ぎたりして故障の原因にもなります。
メーカー品と社外品を比べると社外品の方が安いので、自分のバイクに合うものをしっかりと調べれば社外品の方が導入しやすいです。
WR250X・巻き付けタイプ2種類のグリップヒーター比較
今回WR250Xに試しに装着してみたグリップヒーターは2つとも巻き付けタイプの物で、USBから電源をとるタイプとバッテリーから直接電源を取るタイプの物。
どちらの方がより温まり使いやすいかを、実際に使用してみて検証してみました。
KIJIMA製・バッテリー電源 巻き付けタイプ
まずはキジマ(KIJIMA)製の巻き付けタイプのグリップヒーター。
毎年、冬になると僕がWR250Xに装着している愛用品です。
巻き付けタイプにしてはそこそこ高価な値段で、ヒモを使ってヒートシートをグリップに巻き付けます。
機能はON/OFFスイッチのみで、温度調節機能はありませんがシンプルで使いやすいです。
電源はバッテリーかアクセサリー電源から取らなければならないので、配線を加工をしなければなりません。
配線図は箱の裏に記載されていて、プラス(アクセサリー電源)とマイナス(車体アース)を取り出してヒートシートとスイッチを繋げるだけなので、難しい事はありません。
とりあえず見た目はグチャグチャですが、配線はつながりました。
配線整理がとても苦手です。
グリップは製品付属のヒモを、靴ヒモの様に縛ってヒートシートを固定します。
発熱するヒートシートは割と短めなのであらゆる車種に対応できるグリップヒーターだと思いますが、温まる範囲は狭いです。
ヒモをしっかりと縛ればヒートシートがズレる事はなく、アクセル操作に支障はありませんが、紐のところが若干ゴツゴツします。
ヒートシートがかなり薄く作られているので、グリップが極端に太くなった感じはせず、操作感にもさほど影響はありません。
発熱も充分で、真冬でも走っていて手が悴むなんて事はありません。
冬でも気温の高い日は、熱くなりすぎるので電源をOFFにして調節しています。
オンオフスイッチは、メーターに両面テープでメーターに貼り付けました。
やはり温度調節があるととても便利なのですが、とても暖かいのでずっと使っています。
中華製USB電源・巻き付けタイプ
毎年、冬になるとグリップヒーターを取り付ける為に配線を加工するのが面倒なので、今年はUSB電源タイプのグリップヒーターを購入してみました。
USBから電源を取り電圧が弱めなので、発熱が少し弱いというインプレが多いですが、こちらの製品を試して見ることにしました。
購入した製品はAmazonで2200円のグリップヒーター、とても安いです。
袋で梱包してあって必要最低限の物は入っていないというコストカットの徹底っぷりです。
内容物はヒートシートと電源スイッチのみで、電源スイッチに3段階の温度調節機能が付いています。
電源スイッチはケーブルに割り込ませるだけの簡単配線で、この電源スイッチが無くてもグリップヒーターを使う事ができます。
WR250XはもともとUSB電源を取る場所がなく、社外品の外付けタイプの電圧計付きUSBコネクターを付けているのでそこから電源をとりました。
電源スイッチはハンドルバーパッドに両面テープでつけました。
ヒートシートは、グリップにマジックテープで巻き付けします。
ヒモで巻き付けるグリップヒーターよりも、はるかに取り付けが簡単なのがマジックテープタイプを購入してみた大きな理由です。
マジックテープタイプはかなりグリップが太くなります。
取り付け後エンジンをかけてスイッチを入れてみたところ、20〜30秒程でほんのり温かくなってきました。
USBタイプのグリップヒーターは、KIJIMA製のバッテリーから電源をとるタイプの物よりも温まりが弱く感じます。
温度調節の一番強い所にしてるのですが、なかなか温まりません。
実際に今年の冬一番の寒さの日に走行してみました。
肝心の温かさですが、温度設定は一番高くしてあるのですが、ほんのりとしか温かくならず、Kjimaのグリップヒーターほどは温まってはくれません。
このくらいの温かさだと気温が5度以下だと、ほぼ手は温まらないと思います。
ハンドルカバーと併用すると、温まるかもしれません。
もう1つ気になった事が、マジックテープタイプだとグリップに巻き付けるヒートシートが分厚くてグリップが太くなり、ブレーキレバーやクラッチレバーが遠くなってしまう事です。
なのでレバーを近くにする調整をしなければなりません。
USB電源タイプはとにかく取り付けが楽で、その日の気温によって取り付けたり取り外したりできるところがいいところです。
巻き付けタイプグリップヒーターそれぞれの特徴・まとめ
2種類のグリップヒーターの特徴をまとめました。
KIJMA製・バッテリー電源 巻き付けタイプ
- 熱量が多くとにかく温かい
- さほどグリップが太くならない
- 多少の配線加工で装着可能
- グリップのヒモの部分がゴツゴツして違和感がある
- 温度調節ができないので熱すぎる事がある
中華製USB電源・巻き付けタイプ
- バイクにUSB電源さえあれば装着が凄く簡単
- ヒートシートもマジックテープなので直ぐに取り外し可能
- 3段階の温度調節ができる
- グリップがかなり太くなるのでレバー調節が必要
- 値段が格安
どちらも使いやすいところ、使いにくいところがありますが、使用状況によって選ぶのがいいかと思います。
電圧について
少し気になった事が、2つのグリップヒーターの電源をONにした時の電圧の落ち方です。
- KIJIMA製 13.7v⇨13.2
- 中華製 13.7v⇨12.8v
中華製のUSB電源タイプの方が熱量が少いのに電圧計での電圧の落ち方が大きかったのでバッテリーへの負荷は大きいです。
どちらのクリップヒーターも、グリップ取り替えよりも安価なので試しに導入しやすいです。
僕はやはり温かいのが好みなので、Kijimaのグリップヒーターを使う事にしました。
これから巻き付けタイプのグリップヒーターを購入しようと思っている方の参考になれば嬉しいです。
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