我が家では突如カナヘビを飼育することになり、床材をどうすれば良いか!?登り木はいるのか?隠れ家はいるの?餌はなにをどうすれば良いの?…と、色々と試してみました。
今回は、色々と調べて試して最初に行きついた、我が家流のカナヘビ飼育の状態を書いていこうと思っています。
前回、「カナヘビは一匹ずつ好みや性格がかなり違う!」と書いたのですが、この我が家で家族とカナヘビが行きついた飼育環境も、うちに来てくれたカナヘビ達だからこそ成り立つのかもしれないので、必ずしも全てのカナヘビにとって住み心地の良い状態とは限りません!
それを念頭に置いて読んでくださると嬉しいです。
今回は、成体の方の飼育環境をお伝えします。
孵化した赤ちゃん達には、また少し違った環境にしているので、こちら⇩でチェックしてみて下さい!
ケージ
結構勢いよくジャンプする事もあるので、高さのある物が必要です。少なくとも一番高い高さから10cm程度はジャンプするものと考えるといいと思います。
我が家では、2匹ですが、幅45cm✕奥行き25cm✕高さ35cmのケージを買いました。
床材
「カナヘビがいた場所に限りなく近い方がストレスが少ない…」というのは理論的には分かりますが、管理の面で難しかったり、衛生面を維持するのに、辿り着いたのは、赤玉土でした。
そもそも、2匹がそれぞれいた場所が違って、1匹は緑道の木や雑草が定期的に刈られた時の倒れて朽ちていく途中のところ。もう1匹は、草が生い茂る民家の庭。
とにかく、餌と間違えて食べてしまった時の事を一番に考えて、人工の物はやめておきました。
最初は、腐葉土、次にクワガタ用の床材(クヌギマット)。その次は、鈴虫用の床材。ヤシ材も考えましたが、カナヘビが傷つきそうだったのでやめました。
色々と試しましたが、霧吹きをするとカナヘビ達の体に床材がまとわりつくものについてもやめました。
赤玉土だと、霧吹きをしても適度に水分を吸ってくれて、保湿にもなるし、ウンチの水分も吸ってくれるので掃除がラクです。
それに、安価です。
我が家は今後も赤玉土でいこうと思っています。かなり浅めに敷いています。餌のコオロギ等が潜ってそのままにならぬよう、少し底が見えてしまうかも…という程度にしています。
登れる所・隠れる場所・卵を産める場所…
植物(登れるもの・身を隠す物や場所)
最初の1年程は生の植物を使っていました。
うちにある伸び放題のアイビーの出番がやってきた!と言う感じで、ひとつの鉢にはアイビーをグサッと刺しました。枯れたりバランスが悪くなってきたら、新しいアイビーと取り替えました。鉢には水苔を敷いていたのですが、コバエがわいてしまったのと、ウンチをするとベチャベチャなままになってしまい、管理が難しいと感じ始め、鉢も底穴開きではないものにして、水栽培用のハイドロコーンを入れることにしました。
もうひとつは、ガジュマルにしました。
小さめな株で、登ってからジャンプしても出てしまわない高さを選びました。カナヘビが乗っても葉が折れません。
土に植えてありますが、一番上だけ赤玉土(ハイドロコーンでも可)を敷いて、そこでウンチをしてしまっても取り除き易いように、ウンチ対策をしました。
観察していく中で、我が家の2匹には人から隠れる場所はいらない様子だったので、2匹同士が距離を置きたい場合という感じで、レイアウトしました。
しかし、カナヘビケージの中では植物にとって風(通気)が少なかったようです。カナヘビが好んでいても、元気がなくなってしまう植物では仕方ないので、改善しなくてはと考えていました。
産卵場所
以前、水苔や腐葉土使っていた時には、必ずそこで産卵していました。卵にとって水分が必要になるので湿度が高めの所を選らんで産むようです。
でも、水苔を辞めてからは、ハイドロコーンの所で産んでいました。アイビーで隠れられる場所だからでしょうか…。いずれにせよ、カナヘビは産卵した卵を守る習性がないので、朝一に見つけて別の容器にいれて卵を育てることになり、卵はスクスクと育っていました。
造り物の草を置くようにしてからは、ハイドロコーンと水苔を置いた場所に産卵していました。
水飲み場
百均で買ってきました。これは…ただの私のお気に入りで決めたものです♪
とても浅いものです。暫く、飾りでしかありませんでした。
メスは最初、顔に直接霧吹きをしてあげないと飲めなかったのですが、オスがアイビーやガジュマルについた水を飲む姿を観察して、だんだんと葉についた水を飲めるようになりました。
そして、オスが水飲み場から水を飲むようになり、続いてメスも飲んでくれるようになりました。
他の個体を見て学習しているなぁ〜と感心してしまいました。
炭
これは…気休めかもしれませんが、消臭効果と虫除け。あとはなんとなくの見た目という感じかもしれません。
ただ、よく上に乗っているので、そのまま使っていこうと思います。
お世話をする道具
霧吹き
喉が乾いた時に喋れる訳でもないので、定期的に霧吹きをしています。
脱皮の際にもスムーズにできるように、時にはカナヘビにかかる位にしてしまう事もあります。
ピンセット
百均の金属のピンセットです。
慣れればピンセットから食べてくれる個体もいるので、餌やりの為&ウンチを取る為に使っています。
メスは最初からピンセットから食べてくれました。
オスはなかなかピンセットからも食べず、餌を入れて放置しても食べず…。このままでは飼育は無理かと思いながら、3日間様子を見て、子供達と「4日目でも食べなかったら仕方ないから放そうね」と話していたのですが、なんと4日目にピンセットから食べてくれました。
カナヘビにもよりますが、小さな個体なら尚更、ピンセットからではなくてもケージ内に餌を放っても(あらゆる物でカナヘビの口に入りやすいサイズで試しても)全く食べない様なら、絶対に元いた野生に返したほうがいいと考えます。
せっかく「飼育できるかも!」と期待した気持ちが切り裂かれてしまう寂しいさもあるでしょうが、そのまま餓死させてしまうより、元いた場所へ帰して元気に生きていく事を優先して欲しいです。
小さめなハサミ
どうしても口に入らないサイズの餌の場合や羽や脚だけ切ったりする時に使います。
基本的に、自分の口に入るサイズでないと食い付いてこないのですが、時々どうしても無理でも諦めきれない姿もあります。
そんな時には、少しカットしてあげます。
カットした後に食べてくれない場合もありますので、さり気なく切ってあげるといいと思います。
食べるもの
我が家では、基本的にバスキングをして体の代謝が良くなった後に、時間を決めて餌やりをしています。
餌
餌は、基本的にカナヘビが暮らしていた所にいる虫です。
虫とりには、後で使い勝手が良いように、透明の厚手ポリ袋を使っています。
簡単にとれるヨコバイやアオバハゴロモは、多めにとって葉っぱと共に入れておきます。
クモ、春なら小さめなカマキリ、バッタ類。そして、シジミチョウを食べてくれる場合もあります。毛虫は避けますが、イモムシ類もあげてみて食べる様なら与えています。
ただし、個体によって好みが違ったり、動きが大きかったり暴れている虫を怖がる場合もあります。
活き餌でないと食べない場合と、死んでしまってもそんなに時間が経っていなければ好物なら食べてくれる場合と、色々なパターンがあります。
そして、好みがあるとはいえ、同じ虫ばかりあげていると、それしか食べなくなったり栄養バランスが悪くなってしまうので、可能な限り色々な物を与えてみるべきだと思います。
とはいえ、毎日虫とりをしている様な時間や余裕はないですよね。
私は、家の裏か目の前の藪なので、庭の様な感覚なので、今のところ頑張って虫とりをしていますが…。さすがに正直キツイです。
そんな時の為に、ヨーロッパイエコオロギ(イエコ)をネットで買っています。
つまり、イエコも飼育している事になりますが、虫捕りをしなくてはならないプレッシャーからは解き放たれます。
ただ…イエコも日々育ち、サイズアップします。買うならSサイズにしておきます。
イエコの飼育方法については、こちら⇩をご覧下さい。
無理な場合もありますが、基本的にダスティングしてから与えています。
ダスティングパウダー
ダスティングとは、餌となるものにカルシウムやビタミン等のパウダーをまぶす事です。埃をつける様なので、ダスティングという名前になっています。
人間と同じく、カナヘビにも日光浴が必須です。紫外線不足のくる病は避けたいです。バスキングとカルシウム材が不可欠な様です。
我が家では、鶏卵の殻(残り物ですね♪)でカルシウムパウダーを作っています。少し手間ですが、案外簡単なので、まとめて作っておきます。買うよりも、タダなので罪悪感なくたっぷり使えます(使い過ぎにも注意ですけどね)。
カルシウムパウダーのレシピはこちら⇩です。
環境を整えるもの
バスキングライト
太陽のライト!という事で、我が家ではこちらを購入し、実際にもポカポカと温まるので、かなり距離を離して使用しています。
角度が色とかえられるので、使い勝手は良いです。
ポカポカ温まって、本当にお日様のようです。
距離であっても、ケージ内を照らしていると、いつの間にか予想以上に温まっている場合があります。ヒーターの要素も含めて買ったので、冬場に使う場合はヒーターの温度設定だけでなく、実際の温度も気を付けていかなくては…と考えています。
ヒーター
ケージの半分のサイズです。温まる場所と暑くなりすぎた時に涼める場所を考えて、ハーフサイズに。
とはいえ、まだ使ったことがないので、これから手探りで使っていきます。
バスキングができる場所
できれば、バスキングライトではなく、本当の日光浴をさせてあげたいですよね。
バスキングライトも消耗品ですし、電気代だってかかります。
春から秋にかけては長雨でなければ、可能な限り天然のバスキングをしています。
ライトでは物理的に熱中症にならないような避難場所を作ればいいでしょうが、それでも気を付けて欲しいです。
天然の場合は尚更、真夏のバスキングは自分が何かをしながらでも、目が届くようにして、ちょくちょく様子を覗きながら行います。我が家では大体30分前後していますが、ケージの中は熱がこもりやすいので、日が当たっているかどうかではなく予想よりも高温になりやすいです。なにより様子を観察して、日陰に隠れる様だったらすぐに室内に戻し、霧吹きをします。よく水を飲みますので、その飲み方も覚えておくと良いと思います。
飼育開始当初の状態
初期のケージ内は、こんな感じでした。
飼育していきながら、改善点を探していきます
ケース等は、コロが付いたラックに乗せています。
コロをつけて移動可能にして、日当たり良好な時間に、すぐ外に出せるようにしています。 外に出す時は蓋を外して、網にしています。
我が家の飼育環境について、まとめてみました。もっと改善点や冬場バージョンで変化していくかもしれませんが、当面はこれで過ごしていきます。
改善点や変化した点は、その都度理由と共にお知らせしていきます。
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