冬眠について調べてみた 〜カナヘビを冬眠させずに過ごす事を再確認しておく〜

飼育

こんにちは、花うたです♫

前回、大人カナヘビの越冬状態に不安を持ったので、『冬眠』という事は何なのか、以外と知らない事などもあるのではないか?と思って、まとめてみることにしました。

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「冬眠」と「冬ごもり」

寒さが厳しい冬の時期、土の中などにもぐって、じっとした状態で過ごす事を「冬ごもり」と呼び、冬ごもりの中でも、寝て過ごすことを『冬眠』と呼ぶのだそうです。

なんの為に冬ごもりをするのか、冬ごもりの中にもタイプがある事、冬ごもりしている生物の身体はどんな状態になっているのか。簡単に説明します。

なんの為に冬ごもりをするの?

極簡単に説明すると、摂食や活動を控える事で代謝活動を低下させる事で、寒さをしのいで生きのびる為です。

寒さが厳しいと、食料となる植物もなくなり、動物や昆虫などのエサとなるものが不足状態になります。また、水が凍ると飲み水さえ得られなくなるため、生物にとっては過酷な環境といえます。必要エネルギーを最小限にするためには、自らの体温を下げ代謝活動をも低下させなければなりません。この事を『代謝抑制法』と言います。

冬を前にして、夏の終りから秋にかけて食欲旺盛になったり、巣穴にエサを溜め込むのは、厳しい冬を乗り越える体力作りをしているのです。

余談ですが、生物の能力は『冬眠』だけでなく、夏の高温をやり過ごす『夏眠』、酸素が不足するなかで生き延びる『嫌気生活』など、生きている環境に 適応できる能力を持つものもいます。

冬ごもりにもタイプがある

変温動物と恒温動物の冬ごもりでは、違いがあります。

また、元々温度が低下すると代謝が下がる変温動物や昆虫の冬ごもりは『変温型』、恒温動物の中でも体温を下げないように時々起きては食べたり排泄をして過ごす『異温型』、同じ恒温動物でも体温を低下させて代謝抑制法で寒さを過ごしぬく『代謝低下型』の3つのタイプがあります。

異温型(変温動物)

ヘビやカエル・カメ(昆虫など)の変温動物は、気温に合わせて体温が変わり、冬の寒い時期には土の中にもぐって過ごすものもいます。外気温の低下に伴って体温も下がってしまうので、温度変化の影響を比較的受けにくい地中や水の底にもぐって、じっとしているのです。このような変温動物の冬ごもりは冬眠の中でも更に『越冬』と表します。

両生類や爬虫類などの変温動物は、体温が下がるとエネルギーもほとんど必要なくなります。同時に必要とする空気の量も非常に少なくなる為、硬い土の中に長期間埋まっていても、窒息することはありません。

これらの生きものは、体温が0℃以下に下がっても生き延びることができる「凍結耐性」という特殊な能力を持っていることが多く、細胞中に氷ができると、細胞組織が破壊されないように不凍作用のある成分を体内で作り出す事ができます。これらの成分により細胞内の水分は凍結せず、氷の張った池の中や凍てつく土の中でも生きていけるのだそうです。

異温型(恒温動物)

哺乳類や鳥類など、気温と関係なく一定の体温を保つ恒温動物の冬ごもりを、正式に『冬眠』と呼ぶようです。

冬眠する生きものたちが、みんなずっと眠っているかというとそうではありません。

リスなどの小動物の場合は、1~2週間に1回程度、20時間以内の短い時間のみ覚醒状態になり、摂食や排泄を行うサイクルを繰り返しています。冬眠場所の巣穴などに食料を貯蔵しておく「貯食型」のタイプです。

代謝抑制型(恒温動物)

哺乳類の場合も、寒さの中ではある程度体温を下げて過ごしますが、変温動物より多くのエネルギーが必要となります。冬が来る前にたくさんエサを食べて、体脂肪をつけてカロリーを蓄えます。そして、比較的暖かい穴の中などでじっとしていることで代謝を下げ、消費カロリーを最小限に抑えます。

代謝抑制型の代表的なクマの場合、途中で覚醒することはなく、ほとんど眠り続けるそうです。夏から秋にかけて、冬眠に備えてたくさん食べて体脂肪をたっぷりと蓄える「脂肪蓄積型」なので、冬眠中は摂食も、排せつも一切せずに過ごせるのです。

ただ、妊娠しているメスのクマは例外で、冬眠中に出産し授乳もするとのこと!クマのメスは冬眠前にたっぷり脂肪を蓄えても、出産と授乳とでガリガリにやせ細ってしまうそうです。

謎の多い冬眠の素敵なメカニズムと可能性

恒温動物でも、冬眠中は起きているときに比べて体温は下がりますが、今のところ哺乳類で、体温が0℃以下になっても耐えられる個体は発見されていません。また魚類にも、水底に集まってじっと過ごしたり、水底の砂の中にもぐったりするなど、冬眠状態になるものがいます。

代謝抑制についても、体温低下がメインだったり心拍数を減少させるものもいたり…生物ごとにメカニズムが違うようで、まだまだ知られていない冬ごもりのメカニズムがたくさんありそうです。

冬眠動物であるシマリスから、体内で血中から脳に働きかける『冬眠特異的タンパク質』という物質が発見されました。「冬眠にはさまざまな有害要因や因子から生体を保護する機構が関与している」という考えや、そのタンパク質によって長生きや病気になりにくくなる可能性があると考えられたりと、生物学者の研究は尽きないでしょう。

また、人間が冬眠状態で生きのびたという事例も、いくつかあるようです。山で遭難された方の例では、出血多量の大怪我をした状態でありながらも体温が22℃での冬眠状態で24日後に発見され増ました。一時は心肺停止の仮死状態であったにも関わらず、心臓マッサージや身体の温度を温め直すことによって生還されたそうです。低体温だったからこそ、長期間生存できたと考えられています。

冬眠のメカニズムを解明して医療などに活かしたいという点で、さまざまな研究が行なわれていますが、今のところ、人工冬眠はまだ現実的ではないようです。

調べてはみたものの…

冬眠について調べて、なるべく簡単に記してみましたが…。

さてはて、我が家のカナヘビにとって、どうしてやれば良いのかという事の答えには繋がりませんでした。

なので、追記に爬虫類の冬眠について記してみますね。

追記:爬虫類にとっての越冬の必要性と注意点

毎年冬眠させている個体はさせていない個体よりも長生きすると言われ、繁殖に関しても冬眠をさせることにより春に発情が起こりやすいそうです。

しかし、冬眠させるのにはちゃんとした条件も重要で…。
飼育下で冬眠させる場合は、夏に十分な栄養を与え、健康な個体でないと冬眠を失敗して最悪の場合は生死に関わります!
温度管理も大事で、冬眠中に 1~2週間ごとに健康確認を行って、明らかに10%以上の体重低下がある時は、冬眠を中止させなければなりません。

また、本来冬眠をする動物を冬眠をさせないことで、ホルモンのバランスが崩れて、繁殖障害や寿命に影響を与えるという考えもあります。
反面、一時的とはいえ低温状態で飼育をすることは体調を崩す可能性があります。

最近では、冬眠の重要性を取り入れ、本来よりも短い時間で人工的に冬眠させるクーリングと呼ばれる方法もあるそうです。ここではクリーニングについて触れませんが、もっと調べてから我が家のカナヘビ達の観察とリンクさせて判断していきたいです。

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