わが家の2階のベランダには備え付けの水道設備がありません。
ベランダでイチゴの苗や植物達を育てているのですが、水やりの水は2リットルのペットボトルで一階の水道から往復して運んでいます。
イチゴの記事はこちらへ⇩。




正確に言うと2.5階にあるので階段の上り下りが大変です。


ベランダの汚れも水道がないので、落ち葉や土や泥の汚れが溜まる一方でなかなか清掃する事ができません。


僕の実家もそうなんですけど二階のベランダに水道がない家は多いというか、水道がある方が珍しいのではないかと思います。
ぜひベランダに水道設備が欲しいです。
業者に頼んで設置してもらうと、けっこうな金額がかかると思うのでなかなかできません。
そこで、自分で二階のベランダに水道を引けないかと考え、DIYで自分で作る事にしました。
- イチゴの苗や植物への水やり
- 2階の熱帯魚の水槽の水換え
- ベランダやサンルームの清掃
2階にはモツゴやテトラなどの熱帯魚の水槽が置いてあるのですが、水槽掃除と水替えが大変なので、2階に水道があればかなり楽になります。


最終的に材料費4200円で2階のベランダに水道設備を設置する事ができました!
2階のベランダまで水道の水を引く方法を考える
幸い外の玄関先にある立柱水栓からベランダの距離はそんなに長くはないので、そこから2階のベランダまで水を送ることができると考えました。
ベランダの真下まではなるべく地面の中に潜らせて、そこから真上にあるベランダまでは直線的に水道管やホースを壁に沿って設置しようと思います。


玄関先にある立柱水栓から写真をとりました。
上の画像の左側の家がわが家で、壁に沿って水道用の配管を作ります。
一番肝心な水を通す水道管をどうするかですが、初めは安く購入できそうな水道用ホースも考えました。
しかし見た目が良くないのと、劣化や水圧で破れたり汚れやすそうなのでやめておきました。
しかも水道用ホースが意外と高価だったので、他の方法を模索します。
できれば費用は5000円以内で仕上げたいところです。
ホームセンターで色々な物を探して見たところ、「塩ビパイプ」が一番安く済みそうです。
塩ビパイプとはポリ塩化ビニル(PVC)の事で、簡単に言うとプラスチックです。
軽量で加工がしやすく、水周りや排水管によく使われています。
価格も安くホームセンターなどで簡単に手に入るので、DIYにはうってつけの素材です。


一番細い塩ビパイプは2mで219円!安いです。
おそらく一階の立柱水栓から2階のベランダまで10mくらいあれば足りると思うので、5本購入しても1000円程で済みそうです。
とりあえず10m分の5本の塩ビパイプを購入しました。
一緒にL型のジョイントとストレートのジョイントも何個か購入しました。
塩ビパイプとジョイントを接続する接着剤の「タフダイン青」も500円ほどで購入。


僕は塩ビパイプを扱ったり加工したこともないので、この接着剤だけで水漏れとかしないのだろうかと不思議に思いますが、購入してやってみます。
この塩ビパイプをL字のジョイントで繋げていき、2階のベランダまで水道水を引き上げようと思います。
2階のベランダに水を引いてこれたら蛇口などは設置せず、簡易的に水道用ホースとカーデン用散水ノズルを設置するつもりです。
DIYで実際に工事開始!
ホームセンターで購入した材料で実際に作業してみました。
天気も良かったので1日で終わらせる事が目標です。
塩ビパイプを繋げて2階のベランダに水道を延長する
2メートルの塩ビパイプを3.5本使って7メートルの高さまで伸ばし、ベランダまで塩ビパイプをもってきます。


配管を窓の横に合わせて、結束バンドを使って固定していきます。


ベランダから見たのが下の画像です。


外の立柱水栓への配管は、地面の土の下に埋め込みます。


こちらの配管は5本購入した2メートルの物をカットして使ってます。
塩ビ管をカットするのに100均で売っているのこぎりみたいな物で簡単にできるので、長さの調節も思い通りです。


塩ビパイプを切断するのに塩ビカッターと言うものがあるので、それを使った方が簡単に切断できると思います。
塩ビ管は加工や調節が簡単にできて割と丈夫なので、DIYにはうってつけの素材です。
ベランダまで上げた配管と、土に埋めた配管をL字のジョイントでつなぎました。




2階のベランダ側もL字のジョイントで角度を変えて、ベランダ内側に塩ビパイプを引き込みます。


2階のベランダ側の配管と散水シャワーへの接続
2階のベランダへの配管を壁側に結束バンドでしっかりと固定しました。
L字の塩ビパイプのジョイントを「タフダイン青」で接着して、ベランダ側に引き込みます。
そして更にL字の塩ビパイプで下向きに水が出るようにします。
L字の塩ビパイプ配管とホースは塩ビ管に直接、散水シャワー用のニップルを取り付けました。


この散水シャワー用のニップルはDAISOなどの100均でも販売されていて、2種類の大きさの物があります。
今回使っているL字の塩ビパイプのジョイントにあった大きさの物を選びました。
とりあえず植木などの水やりに使いたいので、ホームセンターで安いシャワーとホースを購入したので、ベランダに持ってきた塩ビパイプに繋げて水を出してみます。


ゆくゆくは蛇口とガーデンシンクを設置して、そこで手や物を洗いやすい様にしたいです。


散水シャワー用のニップルに繋げて、ベランダ側は完成しました。
排水は雨戸いを伝って地面に排水してくれるようになっているので、排水管を作らなくても大丈夫です。
一階の立柱水栓側の配管と水道への接続方法
次に立柱水栓まで引いた塩ビパイプを、立柱水栓の蛇口に繋げたいと思います。
立柱水栓付近の塩ビパイプはフェンスに沿って100均で購入した結束バンドで固定しています。






ベランダの真上から塩ビ管を降ろし、そのまま立柱水栓まで約6メートル程、2メートルの塩ビパイプを3本ジョイントで繋いで立柱水栓の近くに引っ張ってきました。
塩ビパイプは全て結束バンドでフェンスに固定しました。
下の写真は僕が昔DIYで作った、立柱水栓と自作のガーデンシンクです。


水道への接続は下の画像のように三叉にして、立柱水栓用の散水シャワーのホースと蛇口用と、今回作っている2階のベランダ用の3つに分けました。


ホースが長すぎてゴチャゴチャしてしまいましたが、無事に2階のベランダに水が上手く送れたら短くカットしてすっきりと整頓したいと思います。
立柱水栓の蛇口は2つあるので立柱水栓用と2階のベランダ用は兼用の蛇口にしています。
完成したベランダの散水シャワーで水を出してみました
蛇口をひねって水を出して水漏れをチェックしたところ、ちゃんと塩ビ管のつなぎ目が接着されているようで、どこの継ぎ目も水漏れはありませんでした。
「タフダイン青」はしっかり水漏れもなく接着してくれます。
立柱水栓の配管は全て終わり、いよいよ2階のベランダのシャワーを出してみました。
2階のベランダの散水シャワーを出してみたところ、無事に水が出てくれました。


植物達への水やりやベランダの清掃が、凄く楽になります!
水やりの為に重たいペットボトルを二階まで運ぶのに、何往復もしなくて済むようになりました。
しかし少し気になったのですが、立柱水栓の蛇口を目一杯開けているのに若干ですがシャワーの勢いが弱い気がします。
1階から2階まで水を昇らせていて重力に負けてるからなのか、それとも塩ビパイプの配管の距離の問題なのか、塩ビパイプの太さの関係なのかわかりませんが、やはり水の勢いは立柱水栓に繋げた散水シャワーよりも少し弱いです。
おそらく2階までの重力の問題で水圧が弱くなったと考えるのが一番理にかなっているように思います。
素人の僕には解りません。
わが家の使用目的は植物や家庭菜園の水やりと掃除なので、水の勢いが少し弱くても何も問題ありません。
充分に実用的だと言えます。
2階のベランダの水道設備にかかった費用は、配管だけで3500円程かかりました。
- 塩ビパイプ2m×5
- 塩ビパイプL字ジョイント×5
- 塩ビパイプジョイント×5
- 散水シャワー用ニップル×3
- タフダイン青
- 水道ホース分岐ジョイント
- 散水シャワー
散水シャワーが700円で配管と合わせても4200円程だったので、とても安く仕上げる事ができました。
塩ビパイプはとても安くて加工しやすいので、素人の僕でもミスなく簡単に加工する事ができました。
接着剤だけで漏れもなくしっかりとジョイント部分を接続できるので、複雑な配管も簡単に制作する事ができます。
また、塩ビパイプは丈夫なので、水回りのDIYにとてもオススメです。


2階のベランダで水道が使えるようになったので、家族達もとても喜んでくれました!
他の水回りの修理、DIYの記事はこちらへ⇩。



コメント